和久田正明著「氷の牙」
<あらすじ>
南町奉行所定廻り同心の成沢東一郎が捕縛した、盗賊“赤池の五右衛門”が、牢内で死んだ。拷問による詮議の直後だったことから、それを行った成沢が責を負わされ、謹慎の沙汰が下った。しかし、納得のいかない同輩の同心・当麻三郎助たちは、その背後にあるものを探り出そうと探索を始めた。そして浮かんできたのは、五右衛門が死んだ日に、同じ牢内にいた九郎蔵という男だった…。好評書下ろしシリーズ第七弾。
いやー面白い!どれもこれも秀逸でどれが一番と選べない。数ある和久田さんの作品の中で、このシリーズが一番好きかもしれない。成沢の男前っぷりは、「秋山久蔵」に通じるものがある。これぞ江戸の治安を守る八丁堀!という感じがする。益々楽しみなシリーズだ。