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今井絵美子著「雁渡り」
<あらすじ> 日本橋北内神田堀江町、小舟町、小網町の三町は、雪駄屋、下駄屋、傘屋の問屋が軒を連ね、一方は晴天を、一方は雨天を望むので、通称照降町と呼ばれている。理由あって武家を捨て町人として小舟町の自身番書役を務める喜三次。自身番に持ち込まれる事件に怒り、悲しみ、涙し、癒され、町の人に助けられ三年が過ぎた。仕舞た屋の住人、裏店に住む町人たちの人間模様をほのぼのと描く書下ろし時代小説シリーズ第一弾。 「立場茶屋おりき」が良かったので別のシリーズを読んでみた。これは奥が深いかもしれない。自身番に務める喜三次が掠る程度に関わりはするものの、喜三次が事件を解決する訳でもないし特に重要な立ち位置というわけでもない。事件もすっきり解決するかと思いきや、何か腑に落ちないものが残ったりと、何だか変な感じだ。しかし嫌な印象はない。むしろこれから先、照降町のみんながどういう風に暮らしていくのかもっと覗いてみたい気がする。じわ~とくるタイプの小説かも。次巻に期待。
by konomi1113
| 2007-06-29 23:36
| 読んだら書くぞ!
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