和久田正明著「猫の仇討」
<あらすじ>
捧げた乙女の純情を踏みにじられた女が選んだ哀しい道…。
酒問屋のひとり娘が拐かされた。だがその裏には意外な真実が…。
直参旗本松平家の御落胤だと知らされた噺家の三遊亭すご六だったが…。
遊女を手込めにした町のごろつきたちが次々に殺されていく…下手人の正体の鍵を握るのは三毛猫!?
北町奉行遠山左衛門尉景元の娘である乙女の八面六臂の活躍を描く全4編。
今回は右近との距離も変わらず、伊佐山との絡みも少なく、どちらかというと乙女が独自に知り合った人間との事件簿という感じで、少しあっさりめだったかな。勿論それぞれに秀逸ではあるけれど。
残念な事に忙しい合間を縫ってちょこちょことしか読めなかったので、あまりのめり込めなかった。やっぱり読書はゆっくりと気持ちに余裕のあるときじゃないと駄目だなぁ。