人気ブログランキング | 話題のタグを見る

読書好きの集う処(蒼月#)
by konomi1113
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
「闇の恋唄」占い屋福兵衛禊ぎ払い 大洋時代文庫
村咲数馬著「闇の恋唄」占い屋福兵衛禊ぎ払い
「闇の恋唄」占い屋福兵衛禊ぎ払い 大洋時代文庫_f0015139_2159526.jpg
<あらすじ>
藩が取り潰され浪人の身となった轟福兵衛は、小野派一刀流免許皆伝の腕の持ち主だが、いまは易者を生業としている。しかし、商売繁盛とは行かず、廻り髪結いをしている女房お藤に食べさせてもらっていた。ある日、体の弱かった一人娘お妙が心の蔵の病である事がわかる。可愛い娘を助けるため、高価な薬代を稼ごうと、福兵衛は北町奉行所定廻り同心立花源三郎の誘いに乗り、裏稼業”禊ぎ屋”として、罪なき人々を苦しめる悪を斬っていく。

待望の新シリーズ。剣の腕は立つが浪人で、気風のいい女性と所帯を持ち、うだつが上がらないながらも真面目に生きているが、ひょんなことから禊ぎ屋なる仕置人稼業を手伝うことになる、という好きな要素がたっぷり納まった1冊。キャラはこれから固まってくるのだろうが、偽医者で霊能力があるという順庵が素晴らしい位置につけている。今後もキーパーソンになる可能性が高い。主人公と、元締めの同心が、市井に根を張って生きているのがいい。武士とか町人とか、そういった区別がまるでなく、みんな江戸の人間とでも言ってるようで小気味いい。
by konomi1113 | 2006-04-27 22:42 | 読んだら書くぞ!
<< 「あかね傘」火賊捕盗同心捕物帳... 「人形霊」 竹書房文庫 >>