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読書好きの集う処(蒼月#)
by konomi1113
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「ジェネラルルージュの凱旋」下巻 宝島社文庫
海堂尊著「ジェネラルルージュの凱旋」下巻
「ジェネラルルージュの凱旋」下巻 宝島社文庫_f0015139_0351245.jpg
<あらすじ>
高階病院長の特命で、速水部長の収賄疑惑を調べ始めた田口だったが、倫理問題審査委員会による介入や、新人看護師と厚生労働省のロジカル・モンスターの登場でさらに複雑な事態に巻き込まれていく。悲願のドクター・ヘリ導入を目前に、速水は病院を追われてしまうのか。切り捨てられゆく不良債権部門・救急医療を守る男の闘いと、医療の理想と現実をダイナミックに描き出した傑作エンターテインメント。

白鳥風に言うなら「ブラヴォー!」というところ。救急医療の最前線の部長が主役なのに、彼の言動全てがカッコイイからガチャガチャならずに良質のドラマを見た気分。速水の言葉は読んでいてスカッとする。あとがきにも書いてあったが、殺人が起きるわけでもなく、事件らしい事件が起きるわけでもないのに、誰一人脇役に回ることなくここまで組み立てる力量は素晴らしい。恋愛の要素も入っていてそれもまた美しく、思わず引き込まれてしまった。
「ナイチンゲール」が不思議な感じの話だったから一体どの方向へ行くのかと思っていたが、みごとに軌道修正というか海堂尊ならではの医療の現場VS役人っぽい人々の図式が組み立てられた。もしかすると「バチスタ」よりも好きだなぁ。
by konomi1113 | 2009-02-02 00:34 | 読んだら書くぞ!
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