今野敏著「触発」
<あらすじ>
朝のラッシュで混雑する地下鉄駅構内で爆弾テロが発生、死傷者三百名を超える大惨事となった。その威信にかけ、捜査を開始する警視庁。そんな中、政府上層部から一人の男が捜査本部に送り込まれてきた。岸辺和也陸上自衛隊三等陸曹―自衛隊随一の爆弾処理のスペシャリストだ。特殊な過去を持つ彼の前に、第二の犯行予告が届く!はたして犯人の目的は、一体何なのか。
シリーズ物と言えるのかどうか判らないが、警視庁捜査一課の刑事が出る事件物。半分位まで、警視庁だの内調だの自衛隊だのとあまり話が進まなかったが、後半から俄然面白くなってきた。自衛隊随一の爆弾のスペシャリストというのはちょっと変わってて面白い視点だと思う。その自衛隊員が刑事と組んで捜査をするのだから、私の好きな方向へ行くわけだ。すこし手間取ってしまったが、次巻も同じシリーズ。