大沢在昌著「野獣駆けろ」
<あらすじ>
元傭兵部隊の兵士であった圭介は、いまは六本木の遊び人として享楽的で退屈な日々を送っている。だが、新作をめぐって脅迫されているという老作家のボディガードを友人から頼まれた夜から、そんな生活は一変した。友人が殺され、圭介は老作家をつけ狙うプロの殺し屋と闘うことになる。やがて「兵士」としての血が蘇り―。自らの誇りのために命を賭ける男たちを描く、傑作ハードボイルド。
ハードボイルドの中でも極めつけ、元傭兵と現役傭兵との戦い。好きだなーこういうの。老作家の命を狙う動機が最後の最後まで分からなかったけど、十分楽しめた。友人の清水が死んでしまったのが残念。殺さずにシリーズ化しても面白かったのに。どうも面白いのを読むとシリーズ化願望が頭をもたげてしまうなぁ。作家の方が潔い。