松岡圭祐著「千里眼の水晶体」
<あらすじ>
戦後長らく忘れ去られていた旧日本軍の生物化学兵器。高温でなければ活性化しないはずのウィルスが、折からの気候温暖化により暴れ出した!罹患から死に至るまでわずか数十時間。感染した親友の命を救うために、岬美由紀は唯一の手がかりを求めてハワイ・オアフ島へ飛ぶ。ワクチンを手に入れることはできるのか?前2作を超える巧緻なプロットと人間ドラマ。進化し続ける新シリーズ一挙3冊刊行、書き下ろし第3弾。
これはまたえらく面白かった。こういうタイムリミットのある話は、疾走感があって好きだ。旧日本軍の開発した病原菌、不潔恐怖症、山火事、謎の女、それらが全て繋がった時、残された時間はあとわずか。いいねぇ、読むのを止めたら間に合わなくなる、とまるで急かされるように読んでしまった。なんだかんだ言っても空自とは縁が切れず、戦闘機に乗ってしまうのもアクティヴで好みだ。さぁ、次はどんなんかなー。