井川香四郎著「恋芽吹き」
<あらすじ>
誰が描いたのか、どんぐりを手にする童女の古びた掛け軸の絵。元の持ち主に返したいと大店の主が神楽坂の骨董店咲花堂に持ち込んできた。曰くありげなその絵に魅せられた上条綸太郎が持ち主探しを始めるや、謎の浪人が背後に迫ってくる。この絵にどんな秘密が隠されているのか?人の心の真贋を見極める綸太郎が謎に挑む時代人情の傑作。
絵ならともかく、刀剣とか茶碗とかは訳が分からないまま今まで読んできて、正直いまいち踏み込めない感じがしてたが、今回は人の夢の中に入って治療をしたり、京に帰って謎解きをしたりと、バラエティに富んでいて飽きなかった。これならもう少し続けて読んでみようかな。