真堂樹著「花龍神話」
<あらすじ>
本土、紅海の港近く。外国人居留地で催された夜会に、婦人客の宝石を狙う盗賊団が押し入った。叫び声と銃声の響く中、あやしい男と出くわしたマクシミリアンは、気まぐれから男の拳銃を預かったのだが…。(「柘榴石」)
底知れぬ闇を抱えながら白龍を統べるマクシミリアンと、彼とともにあることを選んだ花路の頭・飛。ふたりが出会う以前から現在までを4つの物語で綴った外伝集。
四龍(スーロン)島の4市のひとつ、白龍市の領主・マクシミリアンと、白龍市の色街『花路』(ホワルー)を束ねる頭・飛(フェイ)。”龍は花を負い、花は龍を負う”当主と花路の頭とはいつの時代も強い絆で結ばれている。そんな彼らのシリーズは、本編が25巻、外伝が6巻。本編が終わってからも、外伝が年に一冊程度の割合で出ている。作者にしたらライフワークになっているんだろう。