井川香四郎著「花供養」
<あらすじ>
大店の通い手代が四人続けて殺された。手がかりは亡骸の上に置かれた造り花。南町奉行所の筆頭同心・近藤信吾は、全員に怨みを持つ者の仕業と睨んだが、結びつきも見つけられないままでいた。しかし四人が奉仕先に通う途中、両国橋広小路を通っていたことが分かり―。奉行所に出仕するのが大嫌いで、大法螺吹きの“ふろしき同心”の軽妙な人情裁きが冴え渡る!書き下ろし好評シリーズ第四弾。
相変わらずいつもの調子でやってるなーと思っていたら、最後の1篇でドカンと来た感じ。お蔦とその仲間のことに「えー!」水野忠邦に正面切って楯突いたのに「えー!」八朔が二度と帰らなかったということに「えー!」と驚くことばかり。もしかしてこれで終わりなの?と思わせる展開で、ちょっとドキドキ。まだ続くよねぇ?