鈴木英治著「梵鐘」
<あらすじ>
忍び寄る黒い影。娘の叫びが闇夜に響く。今宵もまた一人、犠牲者が―。秋祭りの仕度でおおわらわの白金村。そんなある日、手習子のお美代の行方がわからなくなってしまった。もしや、かどわかされたのでは!必死に捜索する重兵衛だったが…。書き下ろし剣豪ミステリー。シリーズ第二弾。
オムニバス方式のようで面白かった。やっぱり三者三様、うまい具合に書き分けてるなぁ。その中でも群を抜いて上手いのが同心の描きかたかな。中間も味があるし、「父子~」や「口入屋」を彷彿とさせる見事なコンビネーション。ただ、時系列が混乱するような書きかたは頭がついていかないからちょっと苦手。