新田一実著「覚醒」
<あらすじ>
姿を変えて大道寺の屋敷に潜入した大輔は、かつて竜憲の部屋だった座敷牢で大樹と対面する。藤の枝が作った結界の中で、人間を餌に生かされている大樹。芳明と弓削のやり口に怒りを覚えた大輔は、結界を維持するために利用されている真紀子を助けるべく、力を放出し、ひとり闘うことに。一方、修一は、自分の力が必要だという嘉神からの連絡で、大道寺に向かうのだが…。
「覚醒」というタイトルに、もしやと期待を抱いて読んだが、それを別にしても激しい展開があって面白かった。これだけ動くのも久しぶりなんじゃないかな。そして最後の最後にチラッと勿体つけて出てきた声。ええ、また引っ込んじゃうの?こんなに変動したら次が楽しみだなぁ。