佐伯泰英著「暴れ彦四郎」
<あらすじ>
亡き両親の故郷である川越に出立することになった豊島屋の看板娘しほ。彼女が乗る船まで見送りに向かった政次、亮吉、彦四郎の三人だったが、その船上には彦四郎を目にして驚きの色を見せる老人の姿があった。やがて彦四郎は謎の刺客集団に襲われることになるのだが…。金座裏の宗五郎親分やその手先たちとともに、彦四郎が自ら事件の探索に乗り出す!
登場人物がやたらと多いので苦労したが、ようやく馴染んできたかもしれない。手下も誰がどういう動きをするのかが判ってきた。常丸とか八百亀なんかは性格も探索方法もそつがなく、なかなか良さそう。今回は彦四郎も加わって、金座裏に更に活気が出た様子。下っぴきの髪結いと政次の会話は和む。年端もいかない男の子までが江戸訛りなのが可愛くて笑える。