池波正太郎著「雲霧仁左衛門」後編
<あらすじ>
尾張・名古屋城下で、五千両余を盗み出し、一人も負傷することなく逃亡した雲霧一味は、再び江戸で数年後の盗みばたらきに備えて暗躍を始める。一方、何度も雲霧一味に煮え湯を飲まされた火付盗賊改方と町奉行所は、一味の探索に執念を燃やし、肉薄する。雲霧仁左衛門は胸に秘めた最後の盗めばたらきを成し遂げられるか?
前編のあとちょっと間が開いてしまったので、細かいところはわからなくなってしまったが、そのまま読んでしまった。盗人宿とか地名がたくさん出てくるので、とても憶えきれない。
火付盗賊改方が憎らしくて仕方がない。ずっとハラハラし通しで、何とか上手くいくようにと願いながら読んでいた。池波正太郎も雲霧仁左衛門を主人公に描くなら、最後までカッコよく描いて欲しかったというのが本当の感想だが、こういう終わり方も「らしい」かな。