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読書好きの集う処(蒼月#)
by konomi1113
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「紀文大尽舞」 新潮文庫
米村圭伍著「紀文大尽舞」
「紀文大尽舞」 新潮文庫_f0015139_16252646.jpg
<あらすじ>
花のお江戸で女だてらに戯作者を志すお夢が追うのは、紀伊国屋文左衛門。蜜柑船で一夜にして財をなした豪商の一代記を書くためだ。ところが紀文は逃げ回り、お夢は命を狙われる。華やかな立志伝に隠された秘密とは何か。ついに大奥に潜入したお夢が遭遇する、将軍継承を巡る大陰謀とは。紀文と八代将軍吉宗の意外な接点。お夢の推理が冴まくる痛快無比の大江戸歴史ミステリー。

「あ、しゃばけの絵を描いてる人と同じだ」と思って安易に買ってしまった。しかしかつてないほど手こずり、時代小説1冊に5日以上もかかってしまった。なかなか進まなくてもう止めてしまおうかと何度も思ったが、ようやく終わってほっとした。総体的に見て、つまらないわけでは決してない。むしろ題材的にも登場人物の華やかさを見てもとても面白い。でも何だろう…、何だか読みにくかった。文体も「ですます」調だし、いちいち「~が語る~の話」となるのも面倒臭い。主人公がアクティブに動いてるのになかなか核心に迫れないし、途方もない話としての面白さが伝わってこない。ラスト近くで2転3転し、結局あっけない幕切れとなる。やっぱり読んだ事のない作家さんはよく考えてから購入しなくては。
by konomi1113 | 2006-06-08 16:50 | 読んだら書くぞ!
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