浜田文人著「新公安捜査」Ⅱ
<あらすじ>
銀座中央市場の移転予定地で死体が発見された。被害者は銀座中央市場の仲卸業者の矢口和也。だが、一見、普通の殺しに見えた裏には、市場移転にからむ、巨大な利権問題があったのだ。児島要警部補は再び都知事の石橋太郎に相対する。一方、神奈川県警公安二課の螢橋政嗣は、ある任務のために、仮出所した関東誠和会組長の三好義人を訪ねるのだが…。書き下ろしでおくる、都庁シリーズ第二弾。
捜査刑事と公安刑事という現実にはありえない組み合わせ。しかも警視庁と神奈川県警。
でもその現実離れした感じが妙にリアルで面白い。それと三好組の存在がものすごくいい。
内容は相変わらず複雑で本当に難しいが、安心して彼らに任せられるという変な信頼があって、少しづつ解きほぐしてくれるのをひたすら待ちつつ読んでいるという感じ。続けてⅢへ。